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臨床スタイル診断ータイプ

カンファレンスになると自然と発言が増え、気づけば場をまとめているタイプです。
治療方針の最終確認では視線が自分に集まりやすい、判断とリーダーシップを任されるドクターです。

基本性格(医療現場版)
診断・治療方針を論理的に組み立てるのが得意で、エビデンスやガイドラインにも強いタイプです。
曖昧な状態を嫌い、責任ある場面でも決断を先送りしない一方、自分の中に「正解」がはっきりある分、ゆるさや準備不足にはイラッとしやすい面もあります。
患者さんには説明責任を重く捉え、理解してもらえるまで丁寧に話そうとする真面目さを持っています。

チーム医療での立ち回り
カンファレンスでは議論の流れを整理し、最終的な方針を言語化してまとめる役になりやすいタイプです。
看護師・コメディカルからは「判断がはっきりしていて筋が通っている先生」として頼られやすい一方、忙しいときは結論だけを急いで伝えてしまい、相手の理解が追いつかないこともあります。
方針を伝えるときに「なぜその選択なのか」を一言添えるだけで、チーム全体の納得感と動きがぐっと良くなります。

当直・救急でのあるある
限られた情報の中でも、優先順位をつけて初期対応を進めるのが得意なタイプです。
重症例や方針が割れやすい症例でも、「いま一番守るべきリスクは何か」を軸に意思決定しやすく、周囲からは頼りにされます。
一方で、当直明けには「あのケースは別の方針もあり得たかもしれない」と一人で反省会をしがちなので、気になる症例はカンファや同僚との振り返りに出して、自分の頭の中だけで抱え込まない工夫が大切です。

向いてそうな診療科(ざっくり)
総合診療科・循環器内科・消化器内科など、病態や検査結果を整理しながら全体像と優先順位を組み立てる内科系領域と相性が良いタイプです。
消化器外科・心臓血管外科・呼吸器外科など、術前評価から術後管理までチームを率いて「決めて進める」役割が求められる外科系でも力を発揮しやすくなります。
救急科・集中治療部・麻酔科・放射線診断科など、多職種・多診療科と連携しながら全体の交通整理を行う横断的な領域とも相性の良いタイプです。

バーンアウトしがちなパターン
「自分がやらないと回らない」と感じやすく、仕事も責任も一人で背負い込みがちなタイプです。
周囲にも自分にも基準が高いため、ゆるい雰囲気や中途半端な仕事が続くと不満がたまり、ある日突然「もういいや」とシャットダウンしてしまう危険があります。

予防策のヒント
「これは自分の役割」「これはチームの仕事」を意識的に分け、すべてを自分ごとにし過ぎない線引きをすることが大切です。
教育・委員会・雑務などは“80点でよし”とあらかじめ決め、常に全力モードにならないよう自分の中でギアを用意しておきましょう。
また、ムードメーカー系やのほほん舵取り系など、雰囲気を和らげてくれるタイプと一緒に働くことで、精神的なクッションができ、バーンアウトのリスクも下がります。

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